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盂蘭盆施餓鬼法要

  我が家の菩提寺は明石にあり、自宅から少し距離があることもあって、菩提寺を訪れることはそんなに頻繁ではない。私は若いころは季節ごとの墓参さえ怠りがちであったが、還暦を迎えるような年齢となったころから、お彼岸とお盆の墓参は欠かさないようになった。今年は、私も引退して2年目を無事迎えたこと、母が90歳で入院して、一時は心配したが無事退院できて、ホームに復帰したこと、などを亡父に報告した。
  これまで日程がなかなか合わずに、盂蘭盆施餓鬼法要にはずっと参加せずに過ごしてしまったのだが、仕事を引退して時間的にもゆとりができ、はじめて法要に参加したのであった。
  午前11時ちょうどからはじまった法要では、住職以外に2名の僧が参加して一緒に読経した。そして施餓鬼法要に卒塔婆を捧げる対象者の全員の名前が読み上げられ、参加者全員が順次焼香を行い、最後に締めの読経合唱があり、1時間余りにわたる法要が終わった。
若いころには儀式や読経にほとんど興味や注意がなかったが、最近はこうした行事や儀礼にも、少しは意識するようになってきた。手元にフリガナつきの「おつとめ」と題したパンフレットを配られ、どんなお経を読んでいるのか参加者にわかるようになっているので、自分なりにお経の意味を理解することができる。「葬式仏教」と揶揄されることもあるが、こうして特定の季節ごとに先祖の霊に向き合うことは、十分意味があると思うようになった。
  最後に、住職からお説教として、雑談的にお話があった。住職の仲間である若い僧が、宮城県の海縁のお寺に住職として勤めていたが、去る3月11日の東日本大震災でお寺が全壊した。若くてエネルギーのあるその僧は、お寺の対処をする暇もなく、震災以来半年近く懸命に災害救援のボランティア活動を続けているという。それに触発されて同じ宗派の若手の僧が話し合い、交替でボランティアに出動することになり、我等の菩提寺の住職も1週間ほど宮城県の海岸縁の復旧作業に出かけた。すでに市街地中央については瓦礫の除去、道路整備などが進んでいて、市街地のビジネスホテルに宿泊して、毎日指定の送迎バスに乗り込んで被災地に通う。テレビで伝わらないのは、海辺部の強烈な匂いである、と。打ち上げられた魚介類を初めとするさまざまな有機物が、真夏の高温で腐敗し、気分がわるくなるような強い悪臭であった、と。さらに、ケガ防止と感染防止のために、ツナギの作業服の上からビニールのカッパを着込み、マスクと帽子を着用して働く。動きにくい上に、猛暑のなかで消耗は激しい、と。
  このような災害時は、宗教家としてもひとつの重要な活動時期でもあるだろう。我等が菩提寺のまだ若い(おそらく30歳代) 住職も、誠実に対応しておられる。彼は、檀家のみなさんも、若ければボランティア活動、そうでなければ寄付金、東北地方への旅行、東北地方の産物の購入、などなどできることでよいからできるだけ行動していただきたい、と結んでおられた。
  法要が終わると、われわれ参加者は、自分の家の卒塔婆を持ってお墓に行って立てる。こうして私の盂蘭盆施餓鬼法要が終わった。

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