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北京オリンピックとチベット騒動

  3月チベットで平和的な行進をしていた僧侶が共産党政府に大量逮捕された事件が発端となり、大規模な騒動が発生した。百数十人を越えるチベット人の死者が出た、とチベット側は主張している。この事件に対して、世界中でオリンピックの聖火リレーに対して、さまざまな形の抗議行動、妨害行動が発生している。
  中国共産党政府のチベットに対する暴虐と圧政は、今にはじまったことではない。中華人民共和国政権を確立した直後から、共産党政府はチベットに侵略を進め、軍事力、暴力による制圧を基盤として、チベット地域に漢民族を強制的に植民し、鉄道を敷設して中央政府から軍事力を速やかに搬入できるようにした。チベットの人びとの宗教、習慣、伝統にお構いなしに観光地化開発を進め、固有の民俗文化を破壊し、さらには民族浄化を着々と進めている。こういう事態は、わが国ではエスタブリッシュト・ペーパーと自称する大新聞をはじめてとして、ほとんど報道されることがなかった。こういう政治的暴虐が現在行われていることを、世界中に知らしめたという点では、今回の事件も意味があったと言えるだろう。
  日本のエスタブリッシュト・ペーパーを自称するある大新聞は、この事態に対して、福田首相はもっと中国政府に抗議せよ、オリンピックは平和の祭典として無事に行われるべきだ、としている。私はこの安直で無責任な意見は、二重に間違っていると思う。
  チベットが暴力で併合されたことは事実であるが、ともかく結果として中国国内に取り込まれている限り、国家同志の外交としては、チベットの扱いに対して直接容喙することは、中国政府が主張するとおり、内政干渉となるだろう。たとえば北朝鮮の場合のように、日本人が直接被害を受けた場合とは異なり、わが国の首相が中国の首脳に対して、チベットの扱いについて明確な要求を述べることは、きわめて慎重でなければならない。
  しかし世界中の人びとが考えるとおり、中国が平和の祭典を挙行する資格があるのかどうか、きわめて怪しい。私は、国家としてではなく、市民、一般人として、わが国のアスリート団体が自主的な判断として、北京オリンピック参加をボイコットするのがもっとも妥当であると思う。
  わが国は、中国共産党の政府と異なり、国民に「自由」を保証している。われわれは、国家としてでなく、一般人として北京オリンピックに強く抗議し、行動すべきである。(2008.4.13)

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