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S.W.Hayter展 兵庫県立美術館 (下)

  1958年から1964年までは「一版多色刷」の時代とされている。色の数が増加し、画面は華やかになる。Swhayter2
  そして1965年から最晩年の1986年は「曲線と色面」の時代となる。ここでは形はほとんど消滅し、幾何的な模様の繰り返しと、決して色数の多くない、広がりを持つ色彩の表現が主体となる。そういう意味では、抽象化はより進むが、私はやはりこの作家の特徴は、それ以前の時代の方がより鮮明であるように感じる。つまり、形のシャープさ、おもしろさこそがこの作家の大きな魅力だと思う。
  この作家としては寡作な油彩画作品の展示も、少数ながら展示されている。
   全体に、この作家の作品は思考的で知性的である。常に自分の内面に向き合って、それを的確に表現する新しい挑戦を続けた芸術家人生だったのだろう。彼のアメリカのアトリエは、いまは弟子たちに引き継がれて、引き続き彼の遺志を継いで運営されているという。若いころに第一次世界大戦を経験し、仕事盛りの時期に第二次世界大戦に遭遇し、まさに20世紀をまるまる生きた人生であった。イギリスに生まれ、フランスとアメリカで創作活動を続けた。最後はアメリカに落ち着いたようである。絵画あるいは版画という、言語を必要としない表現手段を通じて、いずれの国民にも共有できるようなテーマに取り組み、コスモポリタンとして生きた芸術家であった。

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