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バーン=ジョーンズ展 兵庫県立美術館 (3)

  ようやく1877年からバーン・ジョーンズは作品を旺盛に発表するようになり、名声も高まり、英国の新しい耽美主義画家としてスターになる。Photo_6

  「運命の車輪」(1871-85) は、人間の運命を寓意する精緻な油彩である。左手に大きく描かれた運命の女神は、巨大な運命の車輪を回す。運命の車輪には、さまざまな人間を象徴する裸体の男たちが縛りつけられている。いちばん上に見えるのが奴隷である。その下には、王冠を戴く王がいる。いちばん下には、桂冠をかぶった詩人がいる。どんな職業・立場・地位の人間たちも、運命の女神の前には平等に運命を操られている、という寓意である。19世紀ヨーロッパでは、このような象徴主義の芸術が流行したが、バーン・ジョーンズはその流れのひとりの巨匠としての地位を確立した。
  「ピグマリオンと彫像」(1878) は、優秀な伝説的彫刻家ピグマリオンが、自ら創作した美しい彫像に恋してしまう、という伝説にもとづく絵画作品である。今回の展覧会のポスターにも採用されたバーン・ジョーンズの代表作のひとつである。彫刻家ピグマリオンは、丹精をこめて創作した女性の彫刻のあまりの美しさにすっかり恋心を抱いてしまい、美の女神ヴィーナスに、彫刻に人間の生命を吹き込んでもらえるように祈る。願いはかなえられ、左手のヴィーナスが右手の彫刻に生命を吹き込んで、彫像が人間の女性として動き出した瞬間を描いている。この人間の生命を獲得する彫像の顔は、前述のマリア・ザンバゴをモデルにしているという。

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