2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ

« 八坂神社 尾道散策(7) | トップページ | 「フィンランド くらしとデザイン」展 兵庫県立美術館(2) »

「フィンランド くらしとデザイン」展 兵庫県立美術館(1)

  兵庫県立美術館で、平成24年度最終の企画展として「フィンランド くらしとデザイン展 ――ムーミンが住む森の生活」というタイトルの展覧会が開催された。会期の最終日前日の土曜日の朝、開場と同時に訪れてみると、驚いたことにチケット売り場に長蛇の列ができていた。こんなに人気の高い展覧会とは思わなかったというのが、私の率直な感想である。私の経験では、首都圏では展覧会などの催し物は、会期の最初のころが混雑するのに対して、関西では会期の最後に混雑する、という傾向があるように思う。Photo
  先ずは19世紀末から20世紀初頭のフィンランド芸術の巨匠たちの展示がある。代表的な造形芸術家としてアクセリ・ガレン=カレラ、エーロ・ヤルネフェルト、建築家としてエリエル・サーリネン、音楽家としてジャン・シベリウスがいた。
  アクセリ・ガレン=カレラ(1865-1934) は、1890年代に活躍したフィンランドの国民的造形芸術家である。とくにフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」から題材を得た一連の挿絵・絵画の創作は、彼の代表作とされている。画風は華やかでも、端正でもないが、クラシックで宗教的な荘厳さを感じさせる印象の強いものである。それまで叙事詩として、すでにフィンランドの国民に親しまれていた「カレワラ」であったが、その多数の登場人物や劇的なシーンを具体的に鮮明なイメージとして与えたので、それ以後フィンランドの人々は、彼の絵をもとに物語をイメージするようになり、国民が物語の登場人物や場面のイメージを共有することができるようになって、「カレワラ」の一層の普及・定着に大きく貢献したという。当時、フィンランドはロシアの支配下にあったので、民族叙事詩「カレワラ」の普及と定着は、フィンランドのナショナリズムの普及・定着に大きく貢献し、後のフィンランド独立に大きな寄与をしたとされている。ジャン・シベリウス(1865-1957) は、「カレワラ」から題材を得て、「レンミンカイネン組曲」などのナショナリズムを鼓吹する名曲を創作している。
  アクセリ・ガレン=カレラは、その他にも、フィンランドに豊富にある木材を用いたさまざまな日常生活のための家具・道具のデザインを行い、現在に通じるフィンランド的なデザインの基礎を造ったと伝えられている。展示では、木製のドアノブ、ペーパーナイフ、スキー、椅子などがある。

人気ブログランキングへ

« 八坂神社 尾道散策(7) | トップページ | 「フィンランド くらしとデザイン」展 兵庫県立美術館(2) »

美術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1444830/50818132

この記事へのトラックバック一覧です: 「フィンランド くらしとデザイン」展 兵庫県立美術館(1):

« 八坂神社 尾道散策(7) | トップページ | 「フィンランド くらしとデザイン」展 兵庫県立美術館(2) »