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中世水墨画と狩野派の出現 ボストン美術館 日本美術の至宝展(3)

  つぎは、中世水墨画と初期の狩野派のコーナーである。室町時代の作品が軸となる。Photo

  狩野元信の作とされている「金山寺図扇面」がある。狩野派による金碧画(きんぺきが)の、現存最古の遺品とされているもので、扇の面に描かれているのでかなり小型の彩色絵画である。中国の伝説的名刹 金山寺を、金雲を配した華麗な彩色で描いている。賛は景徐周麟であり、その没年から16世紀初頭の作品であると比定されている。
  中世までは禅宗の僧侶が水墨画を描いていた。それが応仁の乱を画期として、以後は水墨画も専門的な絵師によって描かれるのが主流となり、やがて水墨画に色彩が施されるようになる。そのような動きの代表的なものが、初期の狩野派であった。Photo_2
  狩野雅楽助(かのう うたのすけ)の筆とされる「松に麝香猫図屏風」がある。狩野雅楽助は、本名を之信といい、狩野正信の子、元信の弟である。画面の背景は、ほとんど水墨画である。しかし主題たる麝香猫は彩色がほどこされ、画面中央にみごとに浮かび上がる。麝香猫の右手下に配置された白猫は、左手方向に目を凝らしている。実はこの屏風は2幅構成のうちのひとつであり、左幅にはもう一匹の雄猫が描かれていたらしい。ともかく、水墨画から彩色画への変遷の過程をたどることのできる、興味深い作品のひとつである。

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