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ピサロとその周辺 ルノワールとフランス絵画の傑作 兵庫県立美術館(3)

  カミーユ・ピサロは、印象派の芸術活動において、常に中心的な存在であった。Photo
「ポントワーズ付近のオワーズ川」(1873) は、通常の絵画ではとりあげなかった工場を敢えて画面に取り入れ、彩度を落としたしっとり落ち着いた画面で、その工場さえも自然風景に溶け込ませている。しかも地味な色彩にも関わらず、光の効果が鮮明である。ビサロは晩年にはそれまでの田園風景のみから、徐々に市街地・都市の風景も描くようになった。「ルーアンの森、材木の荷下ろし」(1898) は、都市の工場や煙突の煙なども描かれるが、それでも街や人びとの住む建物と調和的に表現されている。
  ピサロとともに、印象派の芸術活動に活躍したアメリカの女流画家メアリー・カサットの「闘牛士にパナルを差し出す女」(1873) は、彼女がスペインに滞在時に創作した油彩であり、スペインの巨匠ベラスケスの「見事に簡素化した技法」を目指して描かれた作品であるという。かなり大型の画面は、全体に黒っぽい背景のなかに、鮮烈な赤色の衣服をまとった闘牛を終えたばかりの闘牛士と、後ろ向きのひとりの女性とが描かれている。Photo_2
  エドュアール・マネ「花瓶のモスローズ」(1882) は、静物画としては珍しい縦長の画面を用いて、バラの花の描写もさることながら、フラスコ状のガラスの花瓶が光線を反射して輝くのを鮮明に表現することに注力しているようである。おそらくさほど高級な花瓶ではないのだろうが、この絵ではとても魅力的な器となっている。

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