プーシキン美術館展 神戸市立博物館(1)
神戸市立博物館で「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」というタイトルの美術展が開催された。これは当初、2011年4月から11月まで、横浜、名古屋、神戸での開催を予定してした企画であったが、2011年3月11日の東日本大震災が勃発したため中止されていたものを、このたび同じ3開場で開催の運びとなったものだという。
プーシキン美術館は、1912年「モスクワ大学附属アレクサンドル3世美術館」としてモスクワに開館し、ロシア革命を機に「モスクワ美術館」と名を変え、さらに文豪アレクサンドル・プーシキンの没後100年を記念して、1937年に現在の名称に改められた。2012年に創立100周年をむかえ、今後も英国人建築家ノーマン・フォスターによる美術館拡張計画が予定されるなど、さらなる発展が期待されているという。
ロシアの首都モスクワの中心地に位置し、サンクト・ペテルブルクのエルミタージュ美術館とならんで、世界的な西洋絵画コレクションを誇るロシアの代表的な国立美術館である。革命以前は首都がサンクト・ペテルブルクであって、それまでにすでに膨大なコレクションを誇っていたエルミタージュ美術館が国家としても最重要の美術館であったが、革命以後首都モスクワに立地する中心的な美術館として重視され、エルミタージュ美術館からも大量のコレクションが移管されたという。
絵画、版画、彫刻など67万点を超す収蔵作品があり、古代エジプトから近代にいたるヨーロッパ美術の流れを幅広く概観できる多様性を特徴としている。とりわけ印象派からマティス、ピカソまで、屈指の名品を揃えたフランス近代絵画のコレクションは極めて高い水準とされている。
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