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懐かしのメロディー

  NHK-BSのテレビ番組で、懐かしのメロディーのような放送を、ふと視聴した。
 私が小学校のころ、高校生のころ、中学生のころ、大学生のころ、そして若い会社員のころ、半世紀余りにわたるさまざまな時期の古い歌を放送している。半分以上の歌は、もとの歌手が死んだりあるいは引退したりで、別の歌手が歌っている。それでも歌そのものには、深く郷愁をさそうものがある。なんとなく聴いていても、その歌を初めて聴いたころ、何度も聴いたころのことが、フラッシュバックのように鮮明に甦ることがある。
 ただ私自身が若いころ、その時点では、歌を聴いて何かを思い出すということは全くなかった。そのころは、歌を聴いて感動しているときは、頭が真っ白になって、その歌の世界に没入し、過去は存在せず、その現在と歌の世界から想像する未来のみが頭の中を占有していた。その歌の世界、その歌によって思い浮かぶ未来が、すべてであった。
 年齢を重ねて、こうして懐かしのメロディーとして聞く今では、歌の世界で頭のなかを真っ白にすることは到底できず、代りに頭の中を想い出の景色や心象風景、感覚の記憶が占有する。良いこと、悪いことにかかわらず、さまざまなことが頭をよぎる。もはや、歌だけの世界に没入する、没頭できることは不可能となっているのである。そういう意味では、頭の中が真っ白になった、そのようにできた若いころが、改めて懐かしいとも思う。
 わたしはとくに流行歌や歌謡曲を好んだわけではないが、振り返ってみれば、私の記憶にたくさんの流行歌があり想い出があることに、改めて気付く。そしてそれとともに、年齢を重ねて、自分のそうしたものに対する受容の仕方がおおきく変わってきたことにも思い至るのである。

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