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稀覯本の北斎 ボストン美術館所蔵北斎展(5)

  今回の展覧会の目玉のひとつとして、これまでほとんど公開されてこなかった摺物や稀覯本を、ひとつのコーナーをつくって集中展示している。北斎が30歳代半ばから50歳代に入るころまでの作品が11点、50歳代から最晩年までの作品が8点ある。豪華な狂歌本などに用いられた保存の良好な、比較的大型の版画群である。
  このような作品では、北斎の版画の緻密さ、詳細さ、繊細さが一層よくわかる。大胆に描いて魅力を発揮する北斎は、こうして緻密に繊細に描いても、これまた素晴らしいのである。
「花の兄」(寛政11年 1799) は、今回が日本初公開の作品であるという。北斎の代表的な豪華本「花の兄」に掲載された作品である。限られた富裕な愛好者の注文に応じて、高級な材料、洗練された色彩、精巧な彫琢で摺りだされた高級品で、一般向け、普及版とはひとあじちがう北斎の繊細な造形感覚を現したものである、との説明がある。北斎のイメージからすると、ずいぶんおとなしいようにも思うが、画面のどの部分を見ても一分の隙もない、精緻な作品で、やはり改めて感じ入る。
Photo

  他にも「御屋敷の小間物売り」(享和期 1801ころ)、「渡し舟」(寛政10年 1798)、などの情緒豊かな、北斎としてはとても繊細で美しい作品が多数ある。

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