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パラレリズム ホドラー展 兵庫県立美術館(2)

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  人物像と風景画を主に描き続けていたホドラーは、40歳すぎころから「パラレリズム」という絵画理論を唱えて、独自の画風をはじめた。これは類似していて少しずつ変化する形態を、平行かつ一定の規則の間隔に配置することによって、動的秩序やリズムを生み出そうとするものである。1891年、パリのサロンに出品した彼の最初の話題作「夜」には、すでにパラレリズムが導入されているが、大きな画期となった作品として「オイリュトミー」(1895) がある。人間には死があり、死があるからこそ生に意味がもたらされる、という哲学的な思索を、パラレリズムにより、時間の方向性と経過をその流れとして表現するものであった。「オイリュトミー」とは、ドイツ語で「良いリズム」という意味であり、ホドラーの「パラレリズム宣言」ともいえる作品であった。
Photo_4   このころの同様な作品群として、「昼Ⅲ」(1900)、「感情Ⅲ」(1905)、「春Ⅲ」(1907) などが続く。パラレリズムは、以後ホドラーの作品の通奏低音として、継続され、洗練され、深められていく。
  パラレリズムは、人物画だけでなく風景画にも応用された。「シェーブルから見たレマン湖」(1905) は、実景を非常に忠実に描いた精緻な写生画であると同時に、水面に移る空や山の、ある種の規則的配置による描写を通じて、パラレリズムを達成している。

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