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室内コンサート「ヴァイオリンソナタの極み」 兵庫県立美術館

  兵庫県立美術館に「ホドラー展」を鑑賞にいくと、たまたま美術館の小ホールでヴァイオリンの演奏会を催していた。
  ヴァイオリン奏者は谷本華子氏、ピアノは塩見亮氏である。
  最初の演目は「J.S.バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004」である。1720年ころ宮廷作曲家として活躍していたバッハが作曲したもので、高名な名曲のひとつである。パルティータとは、「組曲」の意味であるらしい。今回、谷本華子氏は、作曲された年代に相応しく、ヴァイオリンの弓を、通常の「モダン・ボー」ではなく「バロック・ボー」で演奏する、という。モダン・ボーは、弦を張る弓がアーチ型になっていて、構造的に頑丈で、強い音を弾き続けるのにより適している、という。これに対してバロック・ボーは、弓の先が細くて軽く、音量は相対的に小さいが、その分より軽快で繊細である、という。
  第一楽章アルマンドから入り、やがて第二楽章クーラントで軽快で速いリズムになり、第三楽章サラバンドでゆったりかつ繊細な印象にと変わり、第四楽章ジグではまた速く軽快になる。そして最後の第四楽章は単品としても有名なシャコンヌである。
  30分近くにもおよぶ長い演奏だが、きびきびした谷本華子氏の力強い演奏は、私たち聴衆もついつい、つぎの音はどうなるのだろう、聞き逃すまい、と引き込まれる、心地よく緊張したひとときであった。
  次は、セザール・フランク作曲「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調」であった。セザール・フランクは、ベルギー出身、フランスで活躍したオルガニストで、この楽曲を1886年に作曲したそうである。先のバッハの曲とは170年近く時代に隔たりがある。最初に谷本華子氏が「この曲は、ヴァイオリンがピアノを伴奏として演奏するようなものではない。ピアノとヴァイオリンの真剣な協奏である。」と説明があったとおり、ピアノとヴァイオリンの、息の詰まるような密度の濃い掛け合いの半時間であった。とくに第二楽章アレグロの、軽快で速いピアノの響き、そして第四楽章アレグレット・ポコ・モッソの長く続く華やかな演奏のかけあいは、とても聞き応えがあった。すばらしい演奏に、開場の拍手は鳴りやまず、当然のようにアンコールとなった。
  「長い演奏が続いたので、アンコールは短く『フリッツ・クライスラーのロンドンデリーの歌』で行きます。」との紹介であったが、これがまたしっかり聞き応えのある演奏であった。私個人としては、ポップスの「ダニー・ボーイ」として何度も聴いた曲でもあり、若いころのさまざまな想い出が甦り、つい涙が出そうな感傷的な気分となってしまった。
  美術館賞のついでに楽しむ「ミニ・コンサート」というようなものではなく、立派な一流の演奏会であり、ほんとうに感動した。私は、絵画はある程度頻繁に鑑賞しているが、演奏会はご無沙汰している。でも、これを機会にクラシック演奏会にも行きたくなった。
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