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「琳派400年記念祭 琳派 京を彩る」展 京都国立博物館(4)

酒井抱一
 そして江戸後期、宝暦期の生まれで寛政期に本格的に尾形光琳に傾倒し、江戸琳派を創始したのが酒井抱一である。私はちょうど4年前に、姫路市立美術館に「酒井抱一展」をじっくり鑑賞したことがある。最上級の画材を用いて、優れた技量で仕上げた贅沢で繊細で見事な作品群であった。
 私たちが訪れた日は、残念ながら酒井抱一の「風神雷神図」は展示されていなかった。しかし「三十六歌仙図」は尾形光琳・鈴木其一とともに3点を同時に鑑賞することができた。

Photo
 「八橋図屏風」が展示されている。一見、保存常会がきれいだがとくになんの特徴もないかに見える。しかしじっくり眺めると、多数並んだ菖蒲が少しずつちがっていてしかも快いリズムを感じるような構成に描かれている。たくさんの題材が描かれながらそれぞれの花や葉が、けっしてゴテゴテとはならずすっきりかつ緻密に描かれて、長い間眺めても決して飽きない。
 「四季花鳥図巻」も、とても美しい作品である。大名家の部屋住としてなんの不自由なく江戸に暮らし、江戸の文化をたっぷり楽しんだ豊かさ、余裕、そして芸術への真摯な姿勢が結実したようなすっきりした作品となっている。

Photo_2
 今回の展覧会は、私たちが日頃鑑賞する機会が相対的に少ない俵屋宗達の作品を多く観せてくれたのが特徴だと思う。俵屋宗達の卓越した創造性に改めて感銘を受けた。
  琳派の作品を眺めていると、ふと歌舞伎を連想する。歌舞伎にしても琳派にして、リアリズムや自由な美の追求ではなく、文学の俳句や和歌と同様に、独自の様式を厳格に設定し重視し、意図的に造った制約のなかで洗練を競う芸術である。こういう日本伝統芸術の特質こそが、近代西欧絵画・芸術にも深い印象と影響を与えたのだろう。全体を鑑賞するのに3時間半くらいを要した。さすがに疲れたが、充実した快いひとときであった。

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