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「禅」展 京都国立博物館 (2)

  禅に関連するものとして、種々の書状や写経の展示もある。南禅寺に伝わる「南禅寺領諸国所々御紛失判物帳」は室町時代のものであるという。
   禅に関わった人々の彫刻や仏像の展示もある。達磨像、足利義満像はかつて教科書などで見たことがある。有名な伊達政宗像もある。Photo_3
  禅宗らしいユニークな作品としては、沢庵宗彭や白隠慧鶴が描いて、みずから賛を書き込んだ「円相像」というのがある。絵としては、単にほとんど真円の形を墨で手書きしたもので、書き手の心理や悟りを表現するものだという。
  水墨画や詩画軸(漢詩文を備えた絵画)も、禅の文化の一環である。これにより、わが国にも多数の文人が出現し、また文人に憧れて修行する人たちが現れた。
  禅は室町後期ころから、わが国に茶の文化をもたらした。抹茶や煎茶の文化にともないさまざまな茶器も到来した。天目と呼ばれる鉄釉をかけた黒い地味な茶碗は、戦国時代末期から武士や貴族に普及し、また多くの愛好家を集めたという。
   江戸時代後期の作品として目を引くものに、伊藤若冲「鹿苑寺大書院障壁画のうち竹図」(宝暦9年 1759) がある。この絵も、感覚がとても斬新で、現代アートでも通い合えるような雰囲気があり、魅力的な作品である。このような絵を楽しめたというのであれば、わが国江戸時代の芸術の感性は、とても自由で独創的であったように思える。
Photo_4
   絵と焼き物や工芸品、彫刻、そして書と、さまざまな形態の禅にかかわる芸術をまとめて展示する、という思い切った贅沢な企画で、作品数も300点を超えていた。鑑賞にはたっぷり3時間以上を要して、いつものようにへとへとになったが、十分楽しめた鑑賞のひとときであった。

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