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足立美術館 島根県安来市(2)

足立美術館と足立全康(下)
40歳のとき、3人目の妻を娶る。戦争のなか店をたたみ、安来に帰郷して陸海軍向けに「出雲刀剣株式会社」を、また「たまはがね製鉄会社」を設立した。
  終戦後は繊維会社を再び大阪に設立し、懸命に働いていたが、そのなかで、心斎橋の骨董屋で横山大観の「蓬莱山」を見て深く感動する。ほとんど毎日この店に通いつめ、じっと眺める日が続いたという。きっと自分もこの絵を買い取ってやる、と決心したという。
  繊維、外車販売、さらに自動車販売などに手を広げ、1953年54歳のとき、大同生命保険株式会社と共同出資で「新大阪土地株式会社」を設立し、不動産業界に参入した。
  そして58歳のとき、念願の横山大観「杜鵑」を購入した。はじめての大観作品の購入であった。やがて不動産事業が成功し、東海道新幹線の新大阪近辺の土地で大きな利益を得る。そして倉庫業にも事業展開する。Photo
  1968年、宿願の美術館設立のプランについて、安来市長に申し入れし、庭園造りに着手した。こうして順調に運んだ中、1970年に妻が亡くなってしまった。しかしこの年、足立美術館が竣工・開館した。以後、美術館の拡張・充実を進め、アメリカでは日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)で、初回の2003年から2015年まで13年連続で庭園日本一に選出された。
  足立全康氏は、これほどの立派な美術館を独力で創建した人物であるが、巨大な企業を創設して全国的な規模で大成功したような人物ではなく、いわば町工場あるいは街の商店の親父の少し規模の大きいような人である。しかし幼少期から絵や美術に深い興味と感性を持ち、人生を賭けて世界的な美術館を創建した偉人である。
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