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足立美術館 島根県安来市(3)

日本画展示(上)
 足立全康氏は、専ら日本画を収集した。そのコレクションはわが国を代表する画家の多くをカバーする壮大なものである。Photo
 安田靫彦の作品が2点ほど展示されている。代表作のひとつ「王昭君」(1947) がある。他の展示作品と比べて比較的小さな絵画だが、描かれた王昭君姫の気の強そうなきりりとした表情は、観る者を惹きつけ眺めていて飽きない魅力がある。王は匈奴に引き渡す姫を選ぶため肖像画を画家に描かせたが、他の姫たちとちがって画家に賄賂を渡さなかった王昭君は醜く描かれてしまい、王から匈奴に捧げる姫に選ばれてしまった。あとで王昭君を見た王は、その美しさに悔やんだというエピソードの作品である。嫁入りの姿となった姫の潔い凛とした表情がとてもよい。この画家の上品な作風が現れている。
 竹内栖鳳の作品をいくつか展示されている。爐邊(1935)はかわいい絵である。寒い季節に犬が2匹、ご主人に湯浴みをしてもらう場面である。ストーブの近くにいる2匹のうち、後ろ側の黒のぶちの犬は、ちょうど湯浴みを終えたばかりで、毛がまだ濡れている。手前の茶のぶちの犬は、早く自分も湯浴みをしてほしいと甘えたような表情である。この作品が発表された当時、まだ毛が濡れている犬の表現が高く評価されたという。竹内栖鳳の絵はいずれも完成度が高く、観ていて安心感があり、ゆっくりと楽しめる雰囲気がある。
Photo_2  この美術館の展示作品としては、榊原紫峰の作品数が多い。じっくり丁寧に描く作風で、堅実さが感じられる画家である。この画家の若いころの作品「青梅」(1918)が少しユニークでおもしろい。画面構成は日本画風、あるいは中国画風であるが、描かれた樹木などの表現は立体的で西洋画の表現方法に近い。バルビゾン派の影響を受けたのか、とも思ってしまうような少し不思議な印象の絵である。
Photo_3
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