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足立美術館 島根県安来市(5)

横山大観のコレクション
 そしてこの美術館のひとつの目玉が、130点にのぼる横山大観のコレクションである。今回も、約20点の横山大観の作品が展示されていた。Photo
  最初に登場するのが「無我」(1897) である。禅の悟りの境地を、純朴な童子の姿に託した作品とされている。童子は、少し大きすぎる寸法の着物をざっくりと着て、河原に佇む。すぐに美しさを感じるような絵ではないが、ゆっくり眺めていると、尽きないあじわいというか、魅力がある。横山大観の代表作のひとつだそうである。
  今回展示されているなかで、もっとも華やかな作品が「紅葉」(1931) である。白金泥で描かれた漣、清新な群青の流水、その上に真紅の紅葉が華やかに輝いている。秋の清冽な空気感が大画面に溢れている。今回の展示のなかでも、もっとも豪華絢爛な印象の絵である。
  そして今回、私がもっとも心をひかれたのが「雨霽る(あめはる)」(1940) であった。黒い険しい表情の山肌が、白い雲か霞に覆われている。この白色は、おそらく白地の紙の地色を生かしたものだと思うが、実に巧みに、上品で美しく描かれている。墨の色は、絵に描かれると多彩で、色調はときに10ほどにも及ぶと言われているが、まさに妙味である。
  他にも、町田哲「夕べ」(1934) などは、夏の夕方の空気感、これから恋人に会いにいくときの華やいで気ぜわしい風情の若い女性の心理までも、美しく描き出された良い絵だと思う。
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