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「若冲の京都」京都市美術館(3)

 珍しい作品として滋賀の義仲寺の天井画として制作された「花卉図」がある。これは板地着色の作品だが、年月の経過により色彩はかなり褪せている。3段5列の15個に区分された画面に、15種の花卉を描いたものである。保存状況から一見古ぼけているが、よくみると構図や表現は現代的とも言えるとても新鮮な雰囲気がある。さすがである。

Photo

  若冲の作品は、卓越し安定した描写力をベースにしながらも、観るものにサービス精神が旺盛で、眺めていて楽しいし心地よい。
  若冲は、京都錦小路にあった富裕な青物屋の嫡嗣として生れ、23歳のとき父の死により家督を相続し、商いにはさほど熱心ではなかったというものの立派に家業を守り、40歳を過ぎてからようやく弟に店を譲って画業に専念したという。当初は趣味としてはじめた画業と禅に熱中するあまり、他の芸事も酒も、ほとんどの雑事に無頓着で、妻も生涯娶らなかった。若いころから絵とともに熱心に修行した禅の師であった大典禅師梅荘顕常(ばいしょうけんじょう)との縁で、相国寺に出入りし、やがて相国寺の塔頭である鹿苑寺(金閣寺)に大書院障壁画を制作したりした。晩年を過ごした京都伏見深草の石峯寺には、3年ほどまえに訪れたことがある。若冲は、まさに京都の人であった。
  展覧会の閉会前になんとか鑑賞できて、ほんとうに幸いであった。

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