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ライアン・ガンダー展 国立国際美術館

  イギリスの特異な芸術家ライアン・ガンダーの展覧会が、大阪中之島の国立国際美術館で開催された。1_3
  ライアン・ガンダーは、1976年生れのイギリス人で、イギリスとオランダで美術を学んだ。日常出会うさまざまな事象を、独創的な感覚でとらえ直して芸術にする、というアプローチらしい。日常の平凡なものを取り上げて、架空の状況を設定したり、意外なもの同志を結合したり、意図的に一部を除去したり隠したり、時空を超えるような発想をしたり、など既存の前衛芸術をさらに超えようとする斬新な芸術を目指しているようだ。
Gander_pic02_2   絵画については、彼は制作された絵画作品そのものではなく、絵画を描くときに用いたパレットに注目する。そのパレットをたくさん並べてアートとする。つまり絵そのもののでき映えではなく、その絵が創作された過程に思いをいたす、ということだろう。
  人間の姿あるいは姿勢を表現するものとして、金属の棒、長いねじ、金属球とスペーサーからなる人工的な関節、などを組み合わせた人体模型をつくり、それをさまざまな姿勢にセットして、人間の心理や行動を現す。「機械と安定のための演劇的枠組み」という副題がついている。G
  部屋の空間に、多数の「矢」のような鉄線を多数突き刺して並べる。「ひゅん、ひゅん、ひゅうううん  あるいは同時代的行為の発生の現代的表象と斜線の動的境界についてのテオとピエトによる論争の物質的図解と」という長たらしいタイトルの作品である。おそらく「矢」の配置や方向などが問題なのではなく、それが多数群衆していること、全体として勢い・エネルギーが感じられることがポイントなのだろう。
Img_6_m   展覧会ポスターのタイトルを飾ったのは「あの最高傑作」という題をつけられた作品で、人間の眼と眉毛の模型を壁に埋め込んだもので、その前に人が対峙すると、人の気配を感じて眼を閉じたり廻したり、眉を動かしたりするしかけとなっている。なんとなくユーモラスであり、しかし見方を替えると「人間の豊かな表情」なるもの、も実はこんな具合にパターンが決まったきわめて条件反射的なものが多いのかもしれない、などと考えてしまう。
  今回の展覧会では、この美術館の常設展のレイアウト・デザインをライアン・ガンダーが担当していた。これはこの美術館の収蔵作品を展示するもので、ライアン・ガンダーはなんらかの類似点をもつ作品をふたつずつ並べて展示することで、観るものに新しい発見、発想、感覚を引き起こそうとしている。ここで展示されている作品はライアン・ガンダーのものではないが、むしろそれゆえに、彼がどのようにモノを観ているのか、なにを考えているのか、が却ってわかりやすい、というおもしろさを感じることができる。
  「コンセプチュアル・アート」というらしいが、私にはあまりに奇抜でわかりにくいが、新しい発想の視角芸術というものが、わからないながらも少しは楽しめたように思った。
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