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七月大歌舞伎 大阪松竹座新築開業二十周年記念興行

 京都南座が修築のため長らく休業しているので、歌舞伎を観る機会が減ってしまっている。しばらくぶりの歌舞伎を大阪松竹座で観た。1
 この度の目玉は、片岡仁左衛門主演の盟三五大切(かみかけて さんご たいせつ)である。盟三五大切は、四代目鶴屋南北作の歌舞伎世話物の狂言で、文政8年(1825)9月、江戸の中村座で初演されたと伝える。昭和51年(1976)国立劇場で復活上演された。『忠臣蔵』と『四谷怪談』を背景として融合し、鶴屋南北らしいグロテスクな見せ場と趣向を取り入れた通し狂言である。
 『忠臣蔵』の討ち入りでもっとも多くの敵を斬ったと伝えられる剣客不破数右衛門を主人公としている。彼が討ち入り前の潜伏の時期に、御用金百両を盗賊に盗まれるという失態を演じ、そのため主家を追われ、薩摩源五兵衛に身をやつし、失った百両の金策をする中、逆に船宿を営む三五郎(実は徳右衛門倅千太郎)に百両を騙し取られ、凄惨な殺人鬼と化してしまう。そのような源五兵衛が元の数右衛門に戻って、晴れて討ち入りするという物語である。
 武勇にすぐれながら芸者への恋慕に我を忘れ、ついに凶暴な罪を犯す。その一方で武士として、もと主君の恨みを晴らすため、艱難辛苦を堪えようともする。色恋、忠義、武士の誇りなどと、世間の人情との格差と軋轢と綾がこの物語の主題のようだ。それにしても、あまりに多数の人びとが簡単に殺され、これでもかというほどの残酷なシーンが続く。これが鶴屋南北ワールドなのだろう。ストーリーとしては、かなり理不尽さを残していて、鶴屋南北が武士社会に対してかなり批判的にとらえていたことが窺える。
 こういう一種の悪役を演じても、片岡仁左衛門は映えて美しい。役者仁左衛門は、悪役を好むのではないだろうか。三五郎を演じる市川染五郎も、源五兵衛の若党を演じる尾上松也も良い味を出していた。
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