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大エルミタージュ展 兵庫県立美術館(6)

ロココの花咲くフランス
Photo 17世紀フランスは、ルイ14世絶対王政の最盛期を迎えた。重商主義でヨーロッパでも抜きん出て富裕な国家となったフランスを主導したのは、財務長官コルベールであった。コルベールは、王立絵画彫刻アカデミーを再編し、美術についての中央集権体制の柱とした。そこでは厳格な秩序と安定した絵画世界を追求するプッサンに代表されるような古典主義様式が指導方針となった。そしてルイ15世のころには、ロココ様式が中心となった。ヴァトーやブーシェ、フラゴナールに代表される、優雅で軽快、遊び心や郷愁を取り入れたロココ絵画がフランスで花開いた。ロココ絵画は経済的繁栄を背景に成長しつつあった新興中産階級に受け入れられ、芸術家のパトロンとなった彼らの好みが反映されるようになっていった。
 ニコラ・プッサン「エジプトの聖家族」(1657年)は、エジプト記を題材とする絵画としては珍しく、エジプトへの旅路ではなくエジプト滞在中の聖家族を描いている。場面がエジプトであることを示すため、背景にはエジプトのセラピス神が櫃に入れられて神殿に運ばれる隊列と、遠くに聳えるオベリスクが描かれている。構図は、中央にマリアが赤の衣服で正三角形の基調に配置され、均整のとれた安定な古典主義的なものとなっている。Photo_2
 ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール「盗まれた接吻」(1780年代末)は、まさに振興ブルジョアジーの好みに適合した絵なのだろう。裕福そうな若い娘が、突然物陰から現れた若い男に引き寄せられ接吻される。娘は、驚きつつも男の方に身を寄せ、眼は隣室に大勢いるらしい他の人々に気取られなかったかを気遣っている。富裕な階層の人々の「戯れの恋」のひとこまなのだろう。
 ユベール・ロベールという画家は、ヨーロッパ諸国の廃墟の景観を描くことで名声を博した人物であった。その代表作とされるのが「運河のある建築風景」(1783年)である。おそらくヴェネツィアの運河とローマの神殿とを組み合わせたものを描いているのだろうが、限られた画面の中に壮大なひろがりと重みを感じさせる荘重で美しい絵である。

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