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ボストン美術館展 神戸市立博物館 (1)

 昨年の晩秋から会期がはじまり、なんだかんだで出かけ損ねて、ようやく会期も終盤になってようやく鑑賞できた。
 ボストン美術館は、所蔵品点数50万点を超える全米でも有数の美術館だが、設立が1870年すなわち明治3年であり、偶然わが国の近代化とほとんど歩みを同じくしてきた経緯がある。そんなこともあって、フランス印象派やエジプト古代美術もさることながら、日本の仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣などを多数所蔵している点に特徴がある。


古代エジプト美術
 冒頭は、古代エジプト美術のコーナーである。「高官クウエンラーの書記像」(ギザ、BC2490ころ)は、書記を勤める王子の座像である。当時のエジプトでは、書記は地位の高い職種であり、王子が若いころに歴任すべき職務であったらしい。若々しく凛々しい王子が、石灰岩の彫像で表現されている。
 トラバーチンというエジプト産アラバスターつまり方解石らしいが、白く半透明の美しいガラスのような石材がある。それを用いた「メンカウラー王頭部」(ギザ、BC2490ころ)と題された像がある。
Photo_2
 そして「ツタンカーメン王頭部」(BC1330ころ)がある。砂岩の彫像で、これは金箔の装飾はないが、やはり細面の美男子の像となっている。すでに少年時代に即位したが、先代の父の政策を大きくあらため、ヌビアの反乱を鎮めヒッタイトとの戦いに勝利するなど、立派な業績を残したと伝えられている。しかし20歳にも届かず若くして死に、彼の後の王家の血をひかない大臣や将軍たちに引き継がれるようになったらしい。肖像作品の数が多いのも、後世から人気があったのだろう。
Photo_5
 おもしろい展示品としてやはりトラバーチン製の「縛られたオリックス形の壺」(ヌビア、BC7世紀)がある。これはヌビアつまりナイル川の上流、現在のスーダン北東部に紀元前7世紀ころあったナパタ朝の貴族用御物である。オリックスはアフリカの一部に生息するウシの一種だが、脚を縄で拘束された像となっている。拘束は、ここでは支配を象徴しており、貴族女性の化粧品用の容器として用いられたのだろうという。
 古代エジプトの美術品は、これまでにも見たことはあったが、今回の展示品はどれも保存状態も良好なきれいなものが選ばれていたように思う。

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