2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      
フォト
無料ブログはココログ

« ボストン美術館展 神戸市立博物館 (4) | トップページ | ボストン美術館展 神戸市立博物館 (6) »

ボストン美術館展 神戸市立博物館 (5)

フランス絵画・上
 アメリカのボストンの人々は、印象派がヨーロッパに広く知れわたり普及してゆく以前から、バルビゾン派の活動などに注目して、漸次輸入していたという。
Photo
 ジャン=フランソワ・ミレーの作品が3点展示されている。「編み物の稽古」(1854ころ)は、当時の庶民の女性たちが、自宅で家族のために衣服を造るという地味で苦労の多い仕事を描いたものである。「ブドウ畑にて」(1852)は、秋の収穫のため、春に仕付作業に励む農夫の様子を描く。「洋梨」(1862)は、ミレーとしては少し珍しい静物画である。
 クロード・モネの作品も4点ある。「ルーアン大聖堂」(1894)は、モネの印象派らしい絵である。大聖堂のおぼろげな輪郭は描かれているが、なにより正面から強烈に注ぐ陽光が強調され、しかも色彩が抽象化されてしまっている。光とその変化を独自の表現で描き切った絵である。
「アンティーブ、午後の効果」(1888)は、冬の晴れた日に遠く雪山を見上げる景観を、早春の冴えわたった光と空気と輝く水を描いた美しい風景画である。比較的初期の作品でもあり、光を強調して抽象化が進んだ後期の作品とは少し違う印象の、それでもとても魅力的な絵である。そして「睡蓮」(1905)である。多くのシリーズ作品のひとつだが、比較的落ち着いた、静かでゆっくりした時間の推移を連想させる作品である。
 ピエール=オーギュスト・ルノワールの「卓上の花と果物」(1869)は、ルノワールにしては珍しい静物画だが、さすがに絵の専門家・職人と思わせる見事な絵である。描かれた花も果物も、実物をはるかに置き去りにして輝いている。こんなに美しい花や果物は、とても実在しない。
Photo_2

 人気ブログランキングへお気に召せばクリックください

« ボストン美術館展 神戸市立博物館 (4) | トップページ | ボストン美術館展 神戸市立博物館 (6) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1444830/72820746

この記事へのトラックバック一覧です: ボストン美術館展 神戸市立博物館 (5):

« ボストン美術館展 神戸市立博物館 (4) | トップページ | ボストン美術館展 神戸市立博物館 (6) »