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ブリテン島周遊クルーズ (17)

インバーゴードン
 エディンバラを出港した船は翌早朝、北スコットランド・ハイランド地方の港インバーゴードンに着岸した。クルーズのブランとしては、謎の怪獣ネッシーで有名なネス湖観光の拠点インバネスへのアプローチとして計画されているが、ネッシーも今や現実性がなく、ネス湖も天候と時間があれば美しい場所もあるらしいが、まる1日もない日程でインバーゴードン港から二つの河口を隔てて直線距離で15km以上あるインバネスに行き、さらに十数キロにわたってネス川を自動車で遡って延々と細長いネス湖を見るのは、いささか気後れした。バスなどの便がよければ、インバネスの市街見物でも、と気軽に考えてインバーゴードン港に上陸した。桟橋を降りると、クルーズ船の到着を狙って、高価な観光タクシーが数台待っている。幸い特設の臨時観光案内所もできていて、周辺の情報を得ることができた。船が着岸したインバーゴードンの市街マップを見ると、観光地ではないひとかどの町のようだ。博物館、教会、商店街などもあるようだ。今日は時間もさほどないし、スコットランドのハイランド地方の小さな町をのんびり散策するのもいいか、と桟橋に降り立った。
Photo
インバーゴードンの教会
Photo_3 港の桟橋から町の方を見ると、ゆるやかな丘の麓に海岸線にそって家並みが続いている。その中に教会のひときわ高い塔が目立つので、まず教会を訪れることにした。
 大きな教会ではないが、細長く高い尖塔はなかなか目立つ。入り口の脇にある掲示板を収納するガラス張りのケースには、朝の礼拝の予定表が出ている。
 入ってみると、この教会の世話をしているらしい赤いカーディガンを着た女性に声をかけられたので、旅行者だが少し見学させていただきたいというと、朝の礼拝予定と本日日曜日から始まる今週の予定を印刷したパンフレットをいただいた。教会の入り口には、この地の人らしい上品なおばあさんが入ってきた。2
 この地のひとびとは、こうして礼拝などで教会に集まり、お互いに出会い、さまざまな交流を積み重ねてコミュニティーを育成していくのだろう。かつては日本でもお寺や神社を軸とした共同体があったが、現在では寺・神社のコミュニティー形成に対する貢献は希薄となり、かろうじて地区ごとの自治会と回覧板くらいが残っている。歴史的にも、日本の場合は江戸時代に、村の人々はすべて個人の意思や宗派に関係なく、領主によって居住所近辺にあった寺院の檀家とされ、寺院が住民登録を管理する役所的存在として機能したので、一般的には一層信仰心が希薄になったのだろう。
 地域のひとびとを結びつける結節点として、キリスト教圏のヨーロッパやアメリカなどでは、今でも教会は無視できない重要な存在である。一方では、こういう空間を共有できないイスラム教を奉じる人たちとの交流やコミュニティー造りは、当然かなりの困難ともなうだろうと推測する。宗教問題や人権問題を理念的に議論し批判するのはたやすいが、こうしたハードウエアをともなう具体的な人々の交流を考えると問題の根は深い。

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