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ブリテン島周遊クルーズ (40)

アイルランド国立美術館 フェルメールの「手紙を書く婦人と召使」
 ガイドブックによると、もうひとつ見落とせない展示作品としてヨハネス・フェルメール「手紙を書く婦人と召使」があげられている。
Photo ヨハネス・フェルメールは、17世紀のバロック期を代表するオランダ人画家である。1632年、デルフトに絹織物職人でパブ兼宿屋を営む父のもとに生まれた。彼の生涯の詳細はあまりわかっていないらしいが、画家のギルドであった聖ルカ組合に親方画家として早くから登録され、以後組合の理事を務めていたことから、生前に十分認知され高い評価を得ていた画家であったと推測されている。しかし、おそらく寡作であり、残っている作品数がごく少数であるため、18世紀になると絵画の世界から忘れられていたらしい。
 フェルメールの画風は、映像のような写実的な手法と綿密な空間構成そして光による巧みな質感表現を特徴とする。19世紀になって、それまで絵画は理想的に描くもの、非日常的なもの、というのが主流であったのが、それに反旗を翻して民衆の日常生活を理想化せずに描くギュスターヴ・クールベやジャン=フランソワ・ミレーが現れた。このような時代背景の中で、写実主義を基本とした17世紀オランダ絵画が再び人気を獲得し、フェルメールが再び高い評価と人気を勝ち得ることとなった。
 「手紙を書く婦人と召使」を眺めても、画面全体の緊密な平衡感覚、光と登場人物および静物との対応関係、静止した対象を描きながらも時間の流れが自然に伝わるような計算されつくした巧みな画面構成、などとかなり小さな絵でありながら表現世界のひろがりは大きく、素人目から観ても見事な絵であると思う。

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