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ボヘミアン・ラプソディ

 映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た。
 「クイーン」は、私が社会人になった同じ年にデビューしたロックバンドであった。名前だけは何度も聞いたことがあったが、とくに詳しくは知らなかった。ビートルズやローリングストーンズは幼いころから親しんでいたが、年を経るにつれて、遅れてレッドツェッペリン、ディープパープルなど、そしてこのクイーンを少し知るようになった。
 この映画は、リードヴォーカルのフレディ・マーキュリーを主人公にして、1970年ころのフレディの加入・クイーンの結成から、不和・解散を経て、1985年イギリスでの「1億人の飢餓を救う」と謳う世界規模の大チャリティーコンサートでの大成功までを描くものである。
 どんな分野でも、オリジナリティに卓越した人物は安易に妥協せず、周囲とトラブルを起こし勝ちである。オリジナリティに優れた者たちが集まったら協調することが難しいのは当然であろう。しかしその一方で、いかにオリジナリティに優れた人物でも、その発想を実現してなんらかのモノを実現しようとすれば、自分一人きりでできることは限られている。自分と違う見方で厳しく批判してくれる存在は、創造には重要である。独創と協調との併存・両立という問題は、アートのみに限らない普遍的な難問である。この映画でも、その矛盾、緊張、分裂、和解があますところなく描かれている。
 音楽など芸術は、ユヴァル・ハラリがいう「フィクションの創造」であり、その典型である。ひとびとは彼らの卓越した「フィクション」に感動し、陶酔し、熱狂する。この映画と前後して読んだユヴァル・ハラリ『サピエンス全史』の文章が、頭の中で反響して、一層印象深い映画鑑賞となった。
 映画のストーリーそのものは、事実とかなり乖離がある、との批評もあるそうだが、芸術としてのこの映画にとって、そんなことは些末なことに過ぎない。まったくの作り話のなかにさえ、真実がありうる。なかなか充実した良い映画作品だと思う。

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