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Yuval Harari,"21 Lessons for the 21st Century" (13)

12.謙虚 Humility
 「君は世界の中心ではない」との戒めは、21世紀においても大切である。著者はユダヤ人であり、ここでは例としてユダヤ人の場合を挙げている。
 ユダヤ教徒は、「世界三大宗教」としてキリスト教(23億人)、イスラム教(18億人)、ユダヤ教(1,500万人)を挙げ、ユダヤ教こそがすべての宗教の祖であると誇る。しかしこれは、ヒンドゥー教(10億人)、仏教(5億人)、日本神道(5,000万人)などを勝手に無視した一方的な考え方である。18世紀にはオーストラリア大陸にはじめて入ったヨーロッパ人が、現地でアボリジニが高度な道徳則を持っていたことを発見した。科学的な研究から、社会的動物social mammals(オオカミ、イルカなど)は、すべて倫理則を持っていることがわかっている。たとえばボスザル(アルファ・メイル)は孤児のサルが飢え死しないよう助け育てる。ユダヤ教よりずっと以前から、儒教や仏教は詳細な道徳律を唱えている。また一方では、一神教は多神教に比べて、信徒をより非寛容に駆り立てた。十字軍・ジハード・宗教審問・宗教的差別などには恥ずべきものがある。
 産業革命に関わるような発明は、すべてユダヤ教からみた異教徒(=Gentile)によるものであった。しかし19~20世紀には、ユダヤ人は科学に偉大な貢献をした。ユダヤ人は世界の人口比では0.2%に過ぎないのに、ノーベル賞受賞者の20%を占めたのであった。この背景には、ユダヤ人が19~20世紀にユダヤ教の世界観から距離を置いてGentileの世界観に目覚めたこと、またディアスポラで入った先の国々で軍や役所で厳しい差別を受けたことへの反発などもあったであろう。

13.神 God
 神は、人間の苦悩を癒し幸福にするために存在する。神のために非寛容になったり、対立を煽ったり、戦ったりするのであれば、むしろ神を信仰しない方がよいということになるはずだ。
 神に導かれて人間が道徳的になったとするのは正しくない。道徳やモラルは、神が存在しなくとも、社会的動物ならすべて弁えているのである。

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