映画「今日も嫌がらせ弁当」
家族の関係の歴史とリアリティー
八丈島を舞台に、明るく奮闘するシングルマザーと反抗期の高校生の娘の、3年間にわたる対決と成長のお話しである。主人公のシングルマザーを篠原涼子が、反抗する高校生の娘を芳根京子が、それぞれ演ずる。篠原涼子は、若いころは典型的なダイコン役者であつたが、市村正親と年の差結婚したころからか、すっかり演技派の女優に成長して、なんとなく女性としての魅力も増し、達者で楽しい演技を見せてくれる。決して重苦しい雰囲気の映画ではないが、交通事故で夫を亡くしたという設定で、現実にもこういう境遇のおかあさんはいるだろうと思うと、いささか迫ってくるものがある。大都会でなくちいさな島が舞台というのは、人間同士の自然な交流が多彩できめ細かく、人間の暖かさを表現するのに適しているのかも知れない。

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