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ポーランドの映画ポスター展 京都国立近代美術館(3)

日本映画のポスター
 日本の映画もかなりの数が、戦後の社会主義ポーランドで上映されていたようである。ポーランド側のお国事情から、ポーランドの日本映画は3つのグループに分類できる。一つは、社会主義的な方針と親和性のある、自由主義日本の国家体制や社会に対して批判的な映画であった。二つめは国際的に高名な世界的に認められた映画で、この典型的な例が黒沢明監督作品であった。そして三つめは、特殊撮影技術を開発して世界に売り出すことに成功した怪獣映画であった。
Photo_20200629063001  「東京湾」(1962、野村芳太郎)は、戦友であった二人の男が、片方は刑事としてそしてもう一方は殺人犯として再会するという物語で、ともに暗く重い戦争体験を背負っている。ポスターの画面は、殺人者のスナイパーとしての姿である。
 「姿三四郎」(1971)は、すでに日本国内でも大ヒットした柔道の青春物語である。ポスターでは柔道を競う二人の姿が、かなり抽象デザイン化して描かれているのがおもしろい。
 「七人の侍」(1960)は、黒沢明作品として日本でも大ヒットした。ポスターの絵は、ポーランド人からみた「アジア的」な表現なのか、ポーランド人を描く時とはずいぶん異なり、なぜか汚く醜く描かれている。それは「上意討ち」(1968)でも同様で、ここでは中国の鍾馗をそのまま取り入れて一部を汚く変形させて日本の武士を表わしている。こういう表現は、ポーランド人からみれば自然なのかも知れないが、日本人から見ると一種の「人種差別」のようにも感じ得るものである。

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