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「今こそGUTAI」展 (上)

 Photo_20201229060201 兵庫県立美術館で「今こそGUTAI─県美の具体コレクション」と題した特別展が開催された。今年は兵庫県立美術館開館50周年記念の年だが、あいにくコロナ騒動のためにさまざまな予定が延期や変更となった。この時期は、当初の年間計画ではフランスのスーラージュ美術館と提携して「スーラージュと森田龍子」展を開催するところを、具体コレクション展に変更したのであった。
 コロナ騒動の影響は入場制限をもたらし、完全予約制となったお陰で、混雑に悩まされることもなくなったが、入場希望日と入場時刻を事前に決めて申し込む必要があるので、鑑賞に出かける身としては、いささか窮屈ではある。Photo_20201229060301
 私はこの同じ美術館で、16年前にやはり具体グループの作品展を鑑賞した。兵庫県芦屋市に在住した吉原治良が昭和29年(1954)に立ち上げた芸術運動で、「現代の美術が厳しい現代を生き抜いて行く人びとの最も解放された自由の場であり、自由の場における創造こそ人類の進展に寄与し得ることであると深く信じる」とのメッセージを「具体」の活動理念として提唱したこと、16人ではじまった活動が、1960年ころから若手も多数参加して拡大し、1970年の大阪万博でピークを迎え、その2年後の1972年リーダー吉原治良の急逝で解散したこと、などはすでに知っていた。
Photo_20201229060001  具体の活動期間は私自身の小学校入学直前から大学卒業ころ、すなわち私の少年期・青年期にぴったり一致していて、当時のわが国の時代的雰囲気を共有しているので、この展示会の受け取り方も、今の若い人たちとは当然かなりちがうのだろう。当時は世の中全体がとても貧しくて自分の手にはほとんど何もなく、しかし高度成長時代で経済も生活も日々良くなっていく方向性は身をもって感じることができ、夢や希望は無限に広がっていた。そんな時代の活力・エネルギーのようなものを、あらためて感じるのである。

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