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間人かに旅行(下)

城崎温泉散策
 翌朝は、やはりカニをベースとした朝食からはじまった。前日夜にたらふくカニを食べて、空腹感もないのだが、丁寧に調理された彩り豊かな朝食は、これまたとても美味しかった。
Photo_20201225062601  この日は朝から好天に恵まれ、青空から透明感溢れる優しい冬の陽射しが降り注ぎ、とても快適な一日となった。京都丹後鉄道で網野から豊岡に向かう。車窓からは、昨日までの雪を被った田畑や家々を眺める。まさに「絵に描いたような」雪化粧の美しい景色なのだが、現実にそこに住んで生活する人々にとっては、雪はとても厄介なことだろう。雪が積もると、道路の移動・輸送の機能は著しく低下する。道の脇や家屋・店舗の廻りを雪かきする人たちをなんども見かけたが、大変な労力だろう。眺めるだけの我々旅行者は、美しい雪景色を愛でるのみですむのだが、それでも以前おなじこの地を訪れたときに、鉄道が積雪で停止して、何本もの列車が運休となり、駅で長時間再開通を待ったこともあった。
 豊岡から20分ほどJR線に乗ると、城崎温泉駅に着く。ここも何度も訪れているが、こんなに天気のよいのは、おそらく初めての経験である。Photo_20201225062701
 今回は、GoToトラベル・キャンペーンのお陰で、宿で大幅割引をもらったうえに、GoToトラベル地域共通クーポン券というのをいただいた。結構な金額だが、宿泊日とその翌日の2日間のみが有効期間なのである。急にカネを使おうと思っても、すぐにアイデアは出ず、なんとかこの地元に還元すべく頭をひねりながらの散策となった。
 いつものように観光案内所に立ち寄り、散策マップをもらって歩きはじめた。駅前通りの商店街を過ぎて地蔵の湯で左折し、旅館や外湯の立ち並ぶ通りを過ぎると、温泉神社への参道となる。
 山門をくぐるとき、突然頭上から雪の塊が落下してきて、危うく直撃を受けそうになった。屋根の上に降り積もった雪が、晴れて陽射しを受けて溶け出し、こうして次々に落下してくる。私たちの日常では経験できないことである。
Photo_20201225062801  続いて極楽禅寺にも立ち寄った。その道の途中には、最近新設されたと思われるお洒落でモダンなカフェができていた。伝統ある温泉街だが、時代を積み重ねるとともにこうした洋風のお店もますます増えてくるのだろう。ちょうど若いカップルが入っていった。
極楽禅寺は庭園の美しい寺院だが、この日ばかりは庭の全面が真っ白一色の雪に覆われていた。お寺の山門の前の多数のお地蔵様が立ち並ぶ小さな山のようなところも、この日は全面的に雪に覆われて、仏像のお顔がよくわからない。Photo_20201225062802
 極楽寺からもと来た道を帰るとき、やはりかなり新しいお土産店のコンプレックスがあり、少し見て回った。ここのお店の様式も、伝統的な純和風ではなく、大きなガラスや現代的照明を多用した明るいお洒落な雰囲気の施設となっている。
昼食をとろうと、シックな雰囲気のすし屋に立ち寄った。正面のファサードは地味だったが、なかは最近改装したのか新しく明るいきれいな店内であった。昭和17年創業で、まだ若そうなご主人は三代目だという。かつてはこの城崎温泉街にも多数のすし店があったそうだが、現在は3軒ほどになってしまったと話されていた。握りずしランチをいただいたが、海鮮なネタもシャリも美味で、添えられていたうどんも身体が温まりそうでおいしくいただいた。
 腹ごしらえもしっかりできたところで、念願の外湯に入った。なんどか同じ湯屋に来ているが、いつも温泉には大満足だ。漬かっているときは暑く感じずに自然に時間が経ち、出てくると身体の芯まで温まっていることを感じる。
Photo_20201225062901  着替えをしているとき、偶然この湯屋の従業員らしい人と地元のなじみの客らしい人との雑談が耳に入った。ひとりは、今回の政府の年末年始期間のGoToトラベル・キャンペーン中止宣言に対して強く憤慨していた。GoToトラベル・キャンペーンのお陰で、ようやっと来客が部分的にも復活して、いよいよこれからというときに、突然中止なんてとても受け入れられない、と。もうひとりが、多分日本中で同じ気持ちの人たちが多いだろうから、政府も宣言を至急取り消すのではないか、と。予約取り消しの電話対応には、ずいぶん困惑したとも。GoToトラベル・キャンペーン停止の混乱は、やはり関係者には大きな問題らしい。Photo_20201225063001
 外湯を出て、毎回訪れている地酒販売店に立ち寄り、いつものようにご主人が推奨する地酒を購入した。今回の酒は、イギリス人が日本に渡来して杜氏となり開発した純米酒である。フィリップ・ハーパー氏はバーミンガムに生まれオックスフォード大学英文学専攻を卒業した人で、日本に興味を持ち、英語の教師として過ごすうちに日本酒に出会い、やがて日本の酒造会社で働きながら醸造の実践を学んだという。日本人女性と結婚し、杜氏の資格を得て、いまではみずから開発した日本酒を製造している。今回買ったのは「純米酒ひやおろし『玉川』」という「生詰め酒」で、新酒を65℃で低温殺菌したものを、通常は出荷前にもう一度加熱して瓶詰するところを、最初の低温処理のみで出すものだという。店のご主人がとても薦めてくれるので、一升瓶を購入して提げて帰宅したが、果たしてほんとうに美味な酒であった。
 酒、入湯料、昼食の寿司ランチ、そして若干のお土産と、GoToトラベル・キャンペーンの地域共通クーポンは、無事順調に現地で消化できた。冬至に近い早い日没のころには、帰路の列車に乗りこんでいた。

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