間人かに旅行(上)
間人の宿とかに料理
12月中旬に、北丹後へカニ旅行に出かけた。GoToトラベル・キャンペーンがあるので、今シーズンは年内に行ってみることにしたのだ。今年は2月に同じ宿にカニを食しにいったので、10か月ぶりということになる。今回は家人と、久しぶりに長女も一緒である。
京都経由で福知山に向かったのだが、大雪のため綾部近くの線路に樹木が倒れ込んだとのことで、しばし運休となり、予定を変えて園部駅で途中下車して、少し早めの昼食をとることにした。天気予報では、この冬一番の大雪がこの日の朝から、翌日の午前中にわたって来襲しそうだとのことであった。
園部駅の周辺はいたって閑散としていて、飲食店も少ないうえに、まだ午前11時になっていなかったので、食堂の選択肢はなかった。折よく偶然開店していた一軒の食堂に入って、ランチ定食をいただいた。早朝のNHK-BSで「こころ旅」という全国散策の番組があり、地方の訪問先の通過点で道端の食堂に立ち寄っている情景が放送されているが、今回は私たち自身がその当事者になったような気分であった。さいわい店のご主人も、従業員の方たちも、とても気さくで親切な方ばかりで、1時間も過ごさなかったが日常とはちがう風景、気候、空気感のなか、気持ちの良いひとときを過ごすことができた。
ふたたび山陰線の列車に乗って、福知山に到着したときは、すでに午後になっていた。
福知山には今年2月に訪れて、福知山城や明智光秀が造営したと伝える由良川岸の「蛇ケ端御藪(じゃがはなおやぶ)」などを訪れたが、今回は地面に雪が積もっていて散策には不都合なので、屋内施設である駅前の私立図書館に立ち寄った。新しい最新設備の立派な図書館で、明るく快適な環境のなか、ひとときを寛いだ。 福知山から、京都丹後鉄道で網野に向かった。車窓からみる景色は、列車の進行につれてますます雪が深くなっていく。少し内陸の福知山と日本海に面した宮津や天橋立では、かなり積雪の量がちがう。
網野駅から送迎バスで宿に向かう。バスの運転をしていただいたご主人の話では、今年はここ2~3年ではもっとも積雪が早く、雪も深いとのことであった。折しもコロナウイルス肺炎の蔓延で、当初計画されていたGoToトラベル・キャンペーンが年末年始休暇期間に取りやめとなり、その期間の予約取消でかなり混乱したとの由である。私個人の見通しとしては、コロナウイルス感染拡大とGoToトラベル・キャンペーンとはほとんど関係がないと思うが、メディアに煽られた世論なるものが強く中止を叫ぶようになり、政府もやむを得ず中止したのだろう。
早速温泉に漬かって、待望のかに料理を満喫した。かにの刺身から始まって、焼きガニ、かに味噌、かに鍋が続き、かに雑炊で締める。さらにかに茶碗蒸し、アワビ飯、カニ汁が付く。途中から満腹感を感じながらも、不思議にコース最後まで食欲が追いかける。かに料理は、食べ飽きにくい、食べ過ぎても胃にもたれないのが特徴のようだ。新鮮なカニは、自然の心地よい甘味があって、ほんとうに美味である。

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