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Niall Ferguson,”The Square and the Tower”(3)

2.皇帝と探検家
(1)ヒエラルキーの登場と滅亡
 人類が社会的ネットワークをつくりはじめ、力を合わせて協力して行動することを習得して行動するようになると、そこに参加している人々を外敵から護るために力が必要であった。そして人間に限らずすべての生物には力の強さ、体力、知力に差が存在する。したがって自然に上下関係が求められ生じてヒエラルキーが発生した。時代が変わり生活が変わっても、優劣、戦闘能力の差、財力の差などは存在して、ヒエラルキーは経済的にも政治的にも実践的に自然かつ有効であった。古代帝国の登場である。
 ヒエラルキーのトップは、なんらかの形の「王」であり、たいていは神になることを指向した。ヒエラルキーでは王以外の下層の者には横と交わる自由はなく、王のみが王同士のネットワークを形成した。その王のネットワークは、ヒエラルキーを維持する安全保障に有効なこともあったが、危機の原因ともなった。
 古代帝国は存続できず、滅び去った。古代帝国のヒエラルキーは、他のヒエラルキーから滅ぼされることもあったが、ゲルマン民族の侵入のような新しいネットワーク集団、あるいはキリスト教のような新しい宗教のネットワークによって変質・崩壊したのであった。ヨーロッパでは、5世紀ころに移民∔宗教+疫病が入ってきてローマ帝国を滅ぼしたのであった。
 7世紀にはもうひとつの一神教イスラム教が出現し、宗教的ネットワークから新しいヒエラルキーを形成した。かつてのローマ帝国はカトリック教皇の下に帝国の小さな破片としてネットワーク的に残ることになり、封建制の前駆となった。当時は交通手段もなく、ヨーロッパとアジアとは断絶していて、世界をひとつにするネットワークはなかった。

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