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Niall Ferguson,”The Square and the Tower”(9)

4.ヒエラルキーの復興
(2)ロスチャイルド家の展開
 ザクセン-コーブルク・ゴータ公国(Saxe-Coburg-Gotha)と同様に、積極的にヨーロッパに広範囲に家族・血縁で展開した民間人がロスチャイルド家(Rothschild)であった。19世紀初め、フランクフルトのジューイッシュ・ゲットーから出たマイヤー・アムシェル・ロートシルト(Mayer Amschel Rothschild)は、銀行家として登場した。彼は5人の息子をフランクフルト・ロンドン・ウィーン・パリ・ナポリのそれぞれの国・都市に配置し、堅い結束を誇る家族ネットワークを基礎に国際的大富豪の一族を成した。
 金融業としては、国家への貸付による革新的経営を取り入れ、イギリスで生産される綿布を大陸へ販売する国際取引で巨万の財を成した。その背景には、私有の船や伝書バトまで活用した独自の卓越した情報ネットワーク(通信網、Private couriers)を構築し、誰よりも早く情報を独占したことがある。産業革命初期の経済・流通の開拓者・先駆者であった。


(3)五か国体制からイギリス覇権体制へ
 ナポレオン戦争で王政のヒエラルキーが復興し、フランスも王国になったが、それはフランス革命以前に戻ったわけではなかった。
 技術革命・産業革命が進み、鉄の武器が普及し、さらに船舶も鉄が導入され、軍隊も大きく変貌した。なかでもイギリスが抜きんでて強力な帝国に成長した。
 ヨーロッパの経済も大きく成長して、19世紀にはじめて西ヨーロッパが東アジアを経済規模で追い抜いたのであった。

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