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H.R.McMaster,"Battlegrounds",2020.9(21)

第2部 China
3.An Obsession with Control(支配への強迫観念):
The Chinese Communist Party’s Threat to Freedom and Security
(中国共産党の自由と安全への脅威)
3.5.中国共産党の中央集権主義体制authoritarian system
 組み込みco-opting、強制coercion、隠蔽concealmentを戦略とする中国共産党のもと、中国の中央集権主義体制authoritarian systemは、先ず国内に徹底している。絶対的支配権を確保するため、たとえ国民の生活水準の向上が達成できなくても、党指導部はプロパガンダを強調し、George Orwell ”1984”で想像されたよりはるかに厳重な、かつてない徹底した国民監視システムを実現している。実際に中国共産党は「洗脳brainwashing」というコトバを発明し、1951年周恩来が着手して、文化大革命で完成しているが、21世紀の洗脳は、ハイテクの利用によってアップグレードされている。テレビを完全にコントロールし、党幹部のメッセージを常に流し、またアメリカは中国を押さえつけようとしていると執拗に宣伝している。教育機関・カリキュラム、インターネットも同様である。国民は、全員が常に実名とID番号でログインしてすべてのサービスにアクセス可能となり、国民の行動は党が全面的に掌握している。その上で国民社会保障スコアSocial credit scoreが与えられ、国家の保護やサービスの厳格なランクが決まる。こうして掌握した膨大な国民の個人データは、AIを介して党が全面的に把握し活用する。
 中国のかつての王朝と同様に、とくに国境周辺の人民の掌握、反抗には神経を尖らせている。とくに少数民族やイスラム系の人びとを警戒して、その文化、言語、宗教などのアイデンティティの消滅を図っている。洗脳のための施設もあり100万人以上のウィグル自治区の人々が収容されている。民族浄化もある。これらの人権問題に対する国外からの批判を、中国共産党は否定しているが、証拠は山積している。たとえば2019年11月、中国共産党のメンバーからリークされたとされる400ページ以上にわたる機密記録文書がある。中国共産党がすべての少数民族の反政府活動を殲滅することを命じ、100万人以上の人々を収容所に送り込み、洗脳と文化コントロールを精力的に進めていることが具体的に記されている。習近平の「情け容赦なく少数民族の人口を減らせ」との内々の演説も記されている。最近では香港の問題も発生している。
 中国共産党の中央集権制に反する思想は、宗教に限らずあらゆるものが、たとえば西欧的リベラリズム、個人の人権、言論の自由などが排斥される。

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