赤穂小旅行(6)
赤穂城本丸跡と本丸庭園
赤穂城は、正保2年(1646)、常陸国笠間藩から入封した浅野長直が、近藤三郎左衛門正純に命じて設計させた甲州流軍学による海岸平城である。造営には慶安元年(1648)から寛文元年(1661)まで、実に13年をかけたかなり大規模な城郭であった。本丸には、中央に藩主の居所たる本丸御殿を配し、海に向かう南東部には天守台を、御殿の南側には本丸庭園を置く。藩財政の事情のためか、泰平の時代の築城であったためか、ついに天守台に天守閣を建造されることはなく、4カ所の櫓台のうち東北隅櫓台のみ隅櫓が築かれ、他は横矢桝形として使用されてきた。
本丸御殿の跡は、土台のみが整備され、銘板で部屋や廊下の場所が記されている。
本丸庭園も、前回来たときは、まだ整備されていなかったので、はじめての見学である。
全体に、平城ではあるが、規模もかなり大きく、庭園もかなり凝ったものであり、造営に費用がかかって財政に影響を与えたという記録が理解できるような気がする。もっとも、赤穂藩は塩業で成功して、収入はかなり豊かであったようだが。
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