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コロナ騒動への追加的感想

 2年前から始まったコロナ騒動について、すでに10回も雑文を記してきた。読み返してみて、幸いにして大きな間違いはなかったと安堵する。もはやまったく新しい意見もないが、いささか様相が変わりつつあることもあり、蛇足かも知れぬが追記しておく。
 今年の年明け早々から、オミクロン株(尾身苦労株?)なるコロナウイルスの変種がわが国にも流行して、これまでなかったほどのPCR検査陽性者数を記録更新中である。一方では、政府、都道府県行政府、そして「専門家」たちも、少しは気づいた部分もあるのか、蔓延防止措置や緊急事態宣言に対する認識がようやく少し変わってきたようで、それは望ましいことである。もちろん相変わらず間違ったことをなんどもなんども繰り返して発信しているメディアも残っている。
 2年前の6月に最初の緊急事態宣言のあと、私は緊急事態宣言の効果に疑問を感じて、昨年の3月にはそれまでの国内・海外のロックダウンや緊急事態宣言などの行動規制政策とPCR陽性者数の推移のデータを見てそれが確信に変わり、昨年7月には明確に緊急事態宣言開始に明確に反対を論じた。このような行政措置は、実施すると零細サービス業界などを中心に甚大な被害を発出するので、政府がもし発令するならば最低限事前に、その効果を過去の経過を真摯に分析したうえで丁寧な説明をすべきである。「他にやりようがない」から実施する、というアリバイ造りのような行政は絶対にすべきでない。
 オミクロン株による大量の陽性者の発生と、重症比率の低下から、「普通のインフルエンザ」になった、という説についても、いい加減な議論や解釈が蔓延している。冷静に論理的に考えれば、オミクロン株のコロナは、死亡率から「普通のインフルエンザ」とするのは妥当であり、ただ陽性者の数が非常に多いのが大問題といえる。さらにPCR検査数が少ないので実際の陽性者数は、現在把握されている陽性者数よりはるかに多いことが容易に想定される。
 ここで最大のポイントは、普通のインフルエンザなら安心・安全だという認識である。厳然たる実績として、わが国でもこれまで「普通のインフルエンザ」での死亡数は、コロナでの死亡数をはるかに上回っている。コロナは治療法がないから心配、とは言っても、治療法があるともされる「普通のインフルエンザ」の死亡数・死亡率が相対的に大きいことを見れば、理由にならない。「普通のインフルエンザ」という括りも危うく、この実態も多様で、今話題の新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスの変異のひとつにすぎないことを忘れてはならない。
 我々の認識のもう一つの大きな問題は、PCR検査である。PCR検査は手間ヒマを費やしコストも大きいにかかわらず、30%(最近20~30%と言い換える医師もいるが)は見逃すのである。常識的に考えて、30%も間違う検査で「陰性証明」などできるわけがない。未だに「PCR検査の不備が大問題」というメディアの発言が蔓延しているが、すでに医療対応ができないほどに陽性者数が増えてきた現在、どんな意味があるというのか。
 もうひとつの大きな問題は、検査の陽性者を「コロナ発症者」とほぼ同等に扱う間違いである。ウイルスが体内に入っても発症しない場合も多々ある。コロナは発症していなくても他人にうつす可能性がある、というのは他のウイルスと同様に正しいのだろう。しかしウイルスが増殖して発症している人と、未発症でウイルス総数が相対的にはるかに少ない人とで、周囲にウイルスを拡散する能力がおなじであるはずがない。その「程度の格差」は当然考慮されるべきである。
 私は、発症してはじめて「感染者」として扱うことが本来あるべきものだと思う。ちなみに私自身は小学校に入学して最初のツベルクリン反応から「陽性」となり、お陰で人生を通じて一度もBCG接種を経験しなかったけれど、これまで一度も「君は結核感染者だ」と言われたことはない。
 全体を通じて、コロナ騒動という集団ヒステリーともいうべき「精神的疾患」症候群が蔓延しているようだ。その最大の要因は、望ましくない心理的DX: Digital Transformationともいえる。要するに「ゼロかイチか」のデジタル思考である。「コロナは恐ろしいが、普通のインフルエンザなら怖くない」、PCR検査の検出確率を無視してPCR検査万能かのように思い込む、コロナ陽性とコロナ発症をほとんど同じであるかのように思い込む、世界中でコロナが流行していて日本が世界から孤立・隔絶してはいないのに「安心・安全」などと発言したり求めたりする、など。
 さしあたっては、以下のようなことは最低限必要だろう。陽性判定にもとづく「コロナ感染者数」などという意味のない(意味の少ない)数値をやめて、「コロナ発症者数」に切り替える。「コロナ発症者」の判定は、すでに着手されだしたが、時間とコストがほとんど無意味にかかるPCR検査ではなく普通のインフルエンザと同様に普通の臨床医が行い、入院の要否を妥当に臨床医学的に判定する。そのために感染症分類を2類から5類に早急に変更する、などである。「濃厚接触者」などの定義も、当然「コロナ陽性者」ではなく「コロナ発症者」を基準にして定義する。
 地政学リスク分析の国際的シンクタンクであるユーラシアグループEurasia Groupが、世界の10大リスクのトップで”Covid19”を取りあげ、「政治・行政的にコロナを抑え込む」努力は不可能で無意味であることが判明した、としている。その真偽はさておき、すくなくとも政府を叩けばコロナがなくなる、というような幼稚な意識からはできるだけ早く脱出したい。ともかくこれだけ世界中に流行しているパンデミックであり、いくら致死率が小さくても母数が大きければ死者数が多くなるのは当たり前であり、「普通のインフルエンザ」であっても決して油断せず、意味のないことには反対しながらも、各個人ができる対抗措置・予防努力を地道に継続・励行する、と言うことが大切だろうと思う。
[参考]これまでにコロナについて記した雑文

新型コロナウイルス肺炎騒動について私信: 琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナ・パンデミック騒動と対応政策: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナ・パンデミック騒動にかんするメディアの問題: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

新型コロナウイルス対策での休業自粛要請と休業補償について: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナ騒動と緊急事態宣言: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナ騒動と「不要不急」: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナ騒動とワクチン: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナ騒動にみるわが国のパンデミック対応の反省点: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

無意味な緊急事態宣言: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

コロナウイルスに対する全国知事会の緊急提言: 珈琲ブレイク (cocolog-nifty.com)

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