京都国際写真祭2023(1)
たまたま見たテレビ番組で、京都国際写真祭2023という催しの存在を知った。コンセプトは音楽での高槻ジャズストリートと多少似ていて、京都市内の数十カ所に分散して会場を設け、ガイド情報を見て興味に応じて会場に行く、というものである。
ただ、ウエブの案内がいささかアーティスティック過ぎて、具体的にどこに行ってどうすればいいのかわかりにくく、さりとて会期も終了に近づいてきたので、ともかく一部だけでも見ておこうと、五月晴れの絶好の快晴のなか、京都に出かけた。
【1】京都芸術センター会場
世界報道写真展
最初訪れたのは、京都芸術センター会場である。阪急烏丸駅からごく近いのだが、たどり着くのに意外に手間取った。
しかし行ってみると、落ち着いた雰囲気の良い建物である。
入場してすぐの小ホールのようなフリースペースと名づけられたところでは、世界報道写真展が「レジリエンス(再起力)」というタイトルで行われていた。世界各地での女性や少女、さらにそのコミュニティでの問題と闘い、そして再起への取り組みを取りあげ、世界に問題提起と解決を訴えようとするものである。World Press Photo Foundation(世界報道写真財団)とオランダ王国が、2000~2021年の間に行われた世界報道写真コンテスト授賞作品のなかから、この課題にかんする秀作として13カ国17人の写真家の作品を選出したのである。
女性の権利、LGBTQの権利、黒人差別、ジェンダーバランスなどが問題提起されている。
女性差別にかんしては、ラテンアメリカ諸国の「キンセアニューラ」という、少女の15歳誕生日を大人の女性への通過儀礼として祝う習慣を取りあげ、またコロンビアの革命武装組織の女性兵士が戦闘のためになんども強制妊娠中絶を強いられた事実を取りあげている。同じ兵士でも女性のみ妊娠中絶手術という非人道的で命にかかわる悲劇を押し付けられるのは不公平だという指摘である。
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