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「走泥社再考」展 京都国立近代美術館(2)

1.前衛陶芸のはじまり(続)
Photo_20231121072901  その後、ひろく陶磁器以外の美術にも関心を注いだ芸術家たちは、昭和27年(1952)ころから、イサム・ノグチ、パプロ・ピカソや辻晋堂らの陶による彫刻作品から影響を受けて、前衛的な作品を発表するようになった。
 昭和29年(1954)に発表された八木一夫の「ザムザ氏の散歩」は、実用器としての機能を持たない純粋な立体造形として作られ、現代陶芸史の記念碑的作品として位置づけられている。これはフランツ・カフカの実存主義小説「変身」の主人公のイメージから造形したものだが、小説の描写からも逸脱して、自由な想像を取り入れている。陶磁器の質感、硬さ、自由な造形機能が活かされている。
Photo_20231121072902  鈴木治「作品」(1954)も、紙箱の上にシールを張り付けたような立体物を、敢えて陶器で制作するという、実用性からまったく自由な造形である。ボール紙の変形などを、陶磁器という材料で固定して強調するという効果は、明白で効果的である。
 このように実用性を削ぎ落として純粋な鑑賞目的で作られた、走泥社の作家たちの陶芸作品は「オブジェ焼き」と呼ばれた。

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