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「少女たち-夢と希望・そのはざまで」展(7)

桑重儀一の西欧古典的表現
 桑重儀一(くわしげぎいち、明治16年1883~昭和18年1943)は、岩国市に生まれ、東京美術学校を卒業後アメリカに渡り、カリフォルニア州立大学の美術科に特待生として学び、その後パリのジャン・ポール・ローランスに師事した。当時のパリには芸術を学ぶ留学生が多数いて、藤田嗣治などの画家のみならず、島崎藤村や与謝野鉄幹なども同時期にパリにいて、日本人留学生たちは集まって食事をしたり、芸術談義を交わしていたらしいと思われる写真が残っている。桑重儀一は、昭和6年(1931)帝国美術院会員となった。太平洋美術学校で後進の指導にも当たった。Photo_20231108052101
 「母子像」(1926)は、欧米への留学経験にもとづく伝統的西洋画の王道のような作品である。ベッドに横たわる子も、赤ん坊のように裸だが、そのわりには年長すぎるようにも思えるが、ともかく子供2人とそれらに慈しみの眼差しを注ぐ母とが、古典的な三角形の構図を形成し、暗い背景に浮かび上がっていて、全体として安定感が完璧である。基本的なコンセプトは、西洋画の聖母子像を容易に連想させるものである。
徳永仁臣の作品よりさらに後であるが、ここではむしろ古典的な様式が強調されているようだ。

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