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テート美術館展(8)

室内の日常に光を発見Photo_20240227055701
 都市の近代化がさらに進んだ19世紀末には、室内というプライベート空間をどう描くかについてもアーティストたちの関心は広がった。窓から入ってくる光の効果などを作品に取り入れることで、人と人の心のつながりや、個人の内面を鮮やかに映し出そうとする試みが出てきた。
Photo_20240227055702  イギリスのウィリアム・ローゼンスタイン(1872–1945年)の「母と子」は親子の何げない日常を描いた作品であるが、人物と同様に周囲の空間にも繊細な注意が払われ、2人の親密な関係性を裏付けるために光をできるだけ柔らかに描いている。
 デンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864–1916年)の「室内」(1903)は暗めの色づかいに統一して、淡い光を効果的に描くことで室内の静けさ、空気の冷たさなどの感覚を巧みに表現している。柔らかで控えめな光と、物思いにふけるような女性の後ろ姿が、画面に深い静寂観を与えている。Photo_20240227055801
 同じくハマスホイ「室内、床に映る陽光」(1906)は、人物はなくただ窓と、その窓から差し込む光が床を照らす光景のみの絵だが、床に映る光は、まるで自身が光を発しているかのような精確さと鮮明さで描写されている。ハマスホイは、ジャポニズムに取り組んだホイッスラーに影響をうけているとされる。

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