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井田幸昌 パンタ・レイ展 京都市京セラ美術館(7)

6.木製彫刻
Self-portrait-2023  井田は木製彫刻について「斧で細部を破壊し、再度色付けして構造を描きます。これを繰り返しながら理想のバランスを見つけていきます」という。
 井田は、人間や動物の体を分割し、それを不自然にずらして並べた「破損絵画」や、描かれるものとそこから連想されるさまざまな意味を切り離すために、主題をすべて反転させて描く「さかさまの絵画」など、著しく常識を否定した手法や作品を発表してきた旧東ドイツ出身の前衛アーティスト、ゲオルク・バゼリッツ(1938~)からインスピレーションを得ていると言われている。Selflessness
 かなり大きな木材をチェーンソーで切り出して荒々しい造形を造り、その上から絵具で彩色する。切り口や削り傷を意図的に残した荒々しい造形は、原始的なトーテムを想わせる。この手法は、自然、歴史、現在との戦いをイメージさせる行為であり、儀式的でもある。
 独特かつ抽象的な方法で、過去や美術史に積極的に言及しながらも、それらと適度な距離を維持し、自分の芸術を切り開こうとしているのかも知れない。

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