亀岡市散策(1)
盛夏のなか、1泊2日で亀岡市を訪れた。私が住む大阪府高槻市の自宅から、直線距離で20キロもない京都府南西部の町である。高槻市の山道を車で駆ければ、1時間もかからずに到達できそうだが、私と家人は東海道線と山陰本線(この区間は嵯峨野線ともいう)の迂回路を乗り継いで、それでも1時間ほどで到着できる、まさに近場である。
明智光秀像と南郷池(上)
駅から南方向に道を進むと、亀山城跡の北側の堀にあたる南郷池のほとりの南郷公園に行き当たる。その入口に、明智光秀像が建っている。令和2年(2020)のNHK大河ドラマで明智光秀がテーマとなったのにあやかったものだと推測するが、令和元年(2019)に建てられた新しい銅像である。
明智光秀は、ここ丹波国では重要な歴史的人物である。その略歴を簡単におさらいしておく。
美濃国明智荘に永正末年ころ(1520ころ)生まれたらしいが、詳細は不明だという。
美濃国で土岐氏に仕え、朝倉氏にも頼り、斎藤道三と土岐氏の抗争を生き抜き、若いころから学んだ医学的知識を活かして、永禄8年(1565)ころ将軍足利義昭に接近したと伝えられている。
足利義昭は、足利幕府再興のため、織田信長と上杉謙信に期待をよせながら、光秀を使者としてさまざまな工作を試みながら、自身は朝倉義景などを頼って各国を転々とした。光秀は、朝倉義景よりも信長に頼るべきだと進言し、種々の工作を遂行した。永禄11年(1569)信長は足利義昭を自領となった美濃国岐阜に招き、さらに同年9月には足利義昭を上洛させた。
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