「わたしのいる場所─みるわたし」兵庫県立美術館コレクション展(8)
4.女性と風景
神中糸子「揖保川風景」明治21-26年(1888-92)がある。
明治期前半のころは、女性の画家が少ないのみでなく、女性が風景画を描くとき、ひとりで旅行することや、写生旅行のために長く家を留守にすることにも困難があり、女性による風景画はごく稀であった。現在では、性別に関わらず遠方まで自由に出かける機会は増えている。
この神中糸子の作品は、そういう意味でも貴重な初期の例である。落ち着いた静謐な筆致の立派な作品だと思う。
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