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談山神社紅葉見物(4)

権殿
 石段を登ったところの正面にある大きな建物が権殿(ごんでん、重要文化財)である。2_20241206060401
 権殿は、天禄元年(970)摂政右大臣藤原伊尹(これただ)の立願によって創建され、実弟の如覚(にょかく、多武峰少将藤原高光)が阿弥陀像を安置した常行堂(天台宗において四種三昧のうち常行三昧の修行をするために建てられた仏堂)であった。また、室町時代には、ここで「延年舞」が行われた。
室町後期の再建によるものが500年ほど残ったが、平成時に大修理を行い再生した。
 古典芸能・現代舞踊・音楽・絵画・写真・彫刻・陶芸・映画・演劇・歌謡・落語・漫才・文学・詩など広義の芸能に携わる人たちの守り神として、また芸能上達を祈願する「祈りの場」として、あるいは「集いの場」として崇敬を集めている。
 私たちが訪れたときは、中臣鎌足や大化改新にまつわる絵・絵巻物・衣装の展示を催していた。

十三重塔
1_20241206060501  権殿にすぐ隣接して、高く聳える十三重塔がある。これは高さと特徴ある形態から、かなり遠くからでも見つけることができる談山神社のメルクマールである。
 鎌倉時代に成立した寺伝によると、藤原氏の祖である中臣鎌足の死後、天武天皇(白鳳)7年(678)鎌足の長男たる定恵(定慧)が唐から帰国後に、父の墓を摂津国安威(大職冠神社の将軍山1号墳=阿武山古墳)から大和国の当地に移し、その墓の上に十三重塔を造立したのが、この談山神社の発祥であるとする。すなわち談山神社の起源となった建造物である。現存のものは享禄5年(1532)再建されたものである。
 木造十三重塔としては、現存で世界唯一の貴重な重要文化財の建造物である。

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