「アンチ・アクション」展 兵庫県立美術館(14)
多田美波(1924~2014)
多田美波(ただ みなみ)は、大正13年(1924)父の赴任先であった台湾高雄に生まれた。幼少期を韓国ソウルで過ごした後、昭和19年(1944)女子美術専門学校(現在の女子美術大学)を卒業した。昭和31年(1956)二科展に入選した。
多田美波「炭鉱」昭和32年(1957)が展示されている。
当時、日本は高度成長にともなって労働運動が活発化した時期であった。日本の労働運動を牽引した日本炭鉱労働組合本部があった炭労会館を飾るレリーフの下絵として描かれたものである。
炭鉱技師であった父の縁で実際に炭鉱を取材した経験に基づく力作で、コンペを勝ち取り、幅5mの巨大なレリーフがつくられた。歯車と組み合わせられた逞しい労働者の腕、その左側には深く奥へと続く坑道がみえる。
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